聖書の日本語訳は日本聖書協会の「聖書 新共同訳」著作権許諾を得て掲載しています
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典礼歴C年
受難の主日(枝の主日)ミサ
                                                               文中の数字は聖書の節番号を示します
《《第1朗読》-イザヤ書(第50章4-7節)
 

    4 主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え 疲れた人を励ますように 言葉を呼び覚ましてくださる。 朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし 弟子として聞き従うようにしてくださる。 5 主なる神はわたしの耳を開かれた。 わたしは逆らわず、退かなかった。 6 打とうとする者には背中をまかせ ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。 顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。 7 主なる神が助けてくださるから わたしはそれを嘲りとは思わない。 わたしは顔を硬い石のようにする。 わたしは知っている わたしが辱められることはない、と。


《第2朗読》--フィリピの信徒への手紙(第2章6-11節)

  6【イエス・】キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、 7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、 8 へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。 9 このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。 10 こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、 11 すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である神をたたえるのです。      


《福音朗読》 --ルカによる福音書(第23章1-49節)
   主イエス・キリストの受難
        十……キリスト (司式司祭)、
        C……語り手 (第一朗読者)、
        S……群衆(数人、あるいは会衆一同)、
        A……は他の登場人物 (第二朗読者)

C 【そのとき、民の長老会、祭司長たちや律法学者たちは】 1立ち上がり、イエスをビラトのもとに連れて行っ    た。2そして、イエズをこう訴え始めた。
S 「この男はわが民族を惑わし、皇帝に税を納めるのを禁じ、また、自分が王たるメシアだと言っていることが     分かりました。」
C 3そこで、ビラトがイエスに尋問した。
A 「お前がユダヤ人の王なのか。」
C イエスはお答えになった。
十 「それは、あなたが言っていることです。」
C 4ビラトは祭司長たちと群衆に言った。
A 「わたしはこの男に何の罪も見いだせない。」
C 5しかし、彼らは言い張った。
S 「この男は、ガリラヤから始めてこの都に至るまで、ユダヤ全土で教えながら、民衆を扇動しているのです。」
C 6これを開いたビラトは、この人はガザラヤ人かと尋ね、7ヘロデの支配下にあることを知ると、イエスをヘロ    デのもとに送った。へロデも当時、エルサレムに滞在していたのである。8彼はイエスを見ると、非常に喜ん    だ。というのは、イエスのうわさを聞いて、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるLを行う     のを見たいと望んでいたからである。9それで、いろいろと尋問したが、イエスは何もお答えにならなかった。    10祭司長たちと律法学者たちはそこにいて、イエスを激しく訴えた。11へロデも自分の兵士たちと一緒にイエ   スをあざけり、侮辱したあげく、派手な衣を着せてビラトに送り返した。12この日、へロデとビラトは仲がよくな   った。それまでは互いに敵対していたのである。13ピラトは、祭司長たちと議員たちと民衆とを呼び集めて、   14言った。
A 「あなたたちは、この男を民衆を惑わす者としてわたしのところに連れて来た。わたしはあなたたちの前で取    り調べたが、訴えているような犯罪はこの男には何も見つからなかった。15へロデとても同じであった。それ    で、我々のもとに送り返してきたのだが、この男は死刑に当たるようなことは何もしていない。16だから、鞭で    懲らしめて釈放しよう。」
C 18しかし、人々は一斉に叫んだ。
S 「その男を殺せ。バラバを釈放しろ。」
C 19このバラバは、都に起こった暴動と殺人のかどで投獄されていたのである。20ビラトはイエスを釈放しよう    と思って、改めて呼びかけた。21しかし、人々は叫つづび続けた。
S 「十字架につけろ、十字架につけろ。」
C 23ピラトは3度目に言った。        
A 「いったい、どんな悪事を働いたと言うのか。この男には死刑に当たる犯罪は何も見つからなかった。だから   、鞭で懲らしめて釈放しょう。」
C 23ところが人々は、イエスを十字架につけるようにあくまでも大声で要求し続けた。その声はますます強くな    った。24そこで、ビラトは彼らの要求をいれる決定を下した。25そして、暴動と殺人のかどで投獄されていた    バラバを要求どおりに釈放し、イエスの方は彼らに引き渡して、好きなようにさせた。26人々はイエスを引い    て行く途中、田舎から出て来たシモンというキレネ人を捕まえて、十字架を背負わせ、イエスの後ろから運    ばせた。27民衆と嘆き悲しむ婦人たちが大きな群れを成して、イエスに従った。28イエスは婦人たちの方を    振り向いて言われた。
十 「エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。29人々が、
    『子を産めない女、産んだことみない胎、乳を飲ませたことのない乳房は幸いだ』と言う日が来る。30そのと    き、人々は山に向かっては、『我々の上に崩れ落ちてくれ』と言い、丘に向かっては、『我々を覆ってくれ』
  と言い始める。31『生の木』さえこうされるのなら、『枯れた木』 はいったいどうなるのだろうか。」
C 32ほかにも、二人の犯罪人が、イエスと一緒に死刑はされるために、引かれて行った。33「されこうべ」と呼    ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に」十字架    につけた。34そのときイエスは言われた。
十 「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」
C 人々はくじを引いて、イエスの服を分け合った。35民衆は立って見つめていた。議員たちも、あざ笑って言っ    た。
A 「他人を救ったのだ。もし神からのメシアで、選ばれた者なら、自分を救うがよい。」
C 36兵士たちもイエスに近寄り、酸いぶどう酒を突きつけながら侮辱して、37言った。
A 「お前がユダヤ人の王なら、自分を救ってみろ。」
C 38イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札も掲げてあった。39十字努にかけられていた犯    罫人の一人が、イエスをののしった。
A 「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」
C 40すると、もう一人の方がたしなめた。
A 「お前は神をも恐れないのか、同じ刑罰を受けているのに。41我々は、自分のやったことの報いを受けてい    るのだから、当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」
C 42そして、言った。
A 「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください。』 
C 43すると、イエスは言われた。
十 「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる。」 
C 44 既に昼の十二時ごろであった。全地は暗くなり、それが三時まで続いた。 45 太陽は光を失っていた。神    殿の垂れ幕が真ん中から裂けた。 46 イエスは大声で叫ばれた。「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。    」こう言って息を引き取られた。 47 百人隊長はこの出来事を見て、神を賛美して言った。
A 「本当に、この人は正しい人だった。」
C 48 見物に集まっていた群衆も皆、これらの出来事を見て、胸を打ちながら帰って行った。 49 イエスを知っ    ていたすべての人たちと、ガリラヤから従って来た婦人たちとは遠くに立って、これらのことを見ていた。
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(2010年3月28日収録)
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